中国の企業情報データベース最大手「天眼査（Tianyancha）」によると、雲南南華農村商業銀行株式会社はこのほど、対外的に偽札を誤って支払ったとして、中国人民銀行から罰金1万元を科されたという。
あるネットユーザーは、今回の事件について次のように分析した。
「まず、処罰の情報から、間違って支払われたことが分かる。これは非常におかしい。我々一般人は偽札を銀行に持ち込めばすぐに識別される。逆に、銀行が対外的に金を出す際には貨幣の真偽を確認しないのか？次に、銀行の偽札はどこから来たのか？商業銀行はあくまで貯蓄機関であり、偽札は銀行が印刷したものではあり得ない。銀行が偽札を受け取った後、現地の中国人民銀行に上納することを義務づけられている。では、この偽札はいったいどこから来たのか。もっと重要なことは、銀行からも偽札が出ているので、我々はまだ銀行を信用できるのかということだ。これは、稀なケースだが、一件だけではない。大多数の銀行はお金が窓口から出た後に責任を持たないため、万が一、銀行から偽札が出たとしても、一般の人が権利を守るのは難しすぎるし、銀行はあらゆる手を尽くして関係責任を逃れようとするし、関連する法律も完全ではない」
同商業銀行は1990年8月に設立され、公的預金の受入、国内決済、手形の受入・割引などを業務範囲としている。公開データによると、同社は今年3月にも金融ライセンスを失い、1万元の罰金も科せられたという。また、2016年6月には、違法な手数料を徴収したこと、規定通りに貸付資金の支出・管理を行わず、貸付用途が変更されたことなどで、罰金25万元を科された。
（翻訳・藍彧）