中国四川省カンゼ・チベット族自治州瀘定県(ろていけん)で5日12時52分(日本時間同1時52分)、マグニチュード6.8の地震が発生した。大地震が発生したにもかかわらず、多くの地域では防疫を理由に住民の外出を禁止している。
中国メディアの報道によると、現地時間19時08分まで、瀘定県の地震で46人が死亡、50人以上が負傷した。一部地域で交通、電力、通信が不通になっているという。
地震発生時、四川省の多くの地域は防疫のため都市閉鎖されていた。ネット上の動画では、四川省の人々が住宅ビルに閉じ込められ、外に出られず、中にはブロックされた鉄のドアを蹴る人もいた。また、地震が発生した時、多くの住民が団地の入り口に駆け寄り、避難しようとしたが、ブロックされた鉄のドアに阻まれたという動画もある。
一方こちらは、瀘定県から200キロ以上離れた四川省成都市にあるパンダ保護研究センターの映像で、揺れを感じたパンダの親子が一目散に走っている様子が映っている。揺れを感じて驚いた親パンダが、子パンダを連れて逃げ出したとみられている。ネットユーザーは、パンダは外に出てもいいが、中国人は家畜にも及ばない規制を受けていると憤慨した。「パンダは保護動物だが、人はそうではない」
(翻訳・藍彧)