2012年7月の鄱陽湖(Ffaarr, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons)

 中国南部の高温天気の範囲は縮小したが、干ばつはまだ緩和されておらず、長江流域の干ばつが続いている。中国最大の淡水湖である鄱陽湖の水位は下がり続け、湖底にある明代の石橋「千眼橋」が姿を現した。

 中国メディアによると、江西省九江市の鄱陽湖の水位が7月から低下し、8月4日に早くも渇水期に入った。北京時間8月30日14時現在、鄱陽湖の水文観測所の水位は8.93メートルで、8メートルの極渇水水位まであと1メートル未満となった。

 深刻な干ばつにより湖が「縮小」し続け、湖底にある明代の「千眼橋」が露出した。中国のバイドゥ百科によると、この石橋の長さが2930メートル、穴の数は1100以上あるため、「千眼橋」と名付けられた。

 千眼橋は江西省都昌県の水域に位置し、明代の1631年から建設され始め、橋は全て花崗岩でできており、松の大柱は湖の中で橋面を支え、幅は0.825メートル、983の放流ゲートがある。「中国で最も長い湖の中にある石橋」として江西省の重点保護文物に指定された。

 都昌県博物館の関係者によると、千眼橋が完成するまでは、両岸の人々が、増水時には船を渡ることができたが、渇水期には水と泥を踏んでしか渡ることができなかったという。

 この橋は長年、鄱陽湖の水に浸かっているが、水位が10.5m以下になると千眼橋は水面から露出する。

(翻訳・藍彧)