中国本土の高温天気は23日まで、すでに71日間続き、1961年からの完全な気象観測記録開始以来の記録を更新した。中国メディアによると、18日の湖南省洞庭湖(どうていこ)と江西省鄱陽湖(はようこ)の水域面積はいずれも7月上旬より66%減少した。
中国水利部は8月1日、長江中流域と下流域に水を補給するため、三峡ダムのゲートを開放するよう命令した。15日までに、三峡ダムなど上流の貯水池から合計50億立方メートルの放水が行われたが、効果は明らかではない。水利部は16日、5日以内に三峡ダムからは5億立方メートル、三峡ダムの上流にある27のダムからなる金沙江貯水池群から約3億立方メートルの水を同時に放流するよう命令を再び発令した。
中国メディア20日の報道によると、三峡ダムの下流に位置する洞庭湖の水位は、16日に三峡ダムが放流した後、23.24メートルから23.33メートルへとわずか0.09メートルしか上昇しなかった。
洞庭湖の総貯水量は167億立方メートルで、1日から20日まで、三峡ダムなどから放流された総水量55億立方メートルがすべて洞庭湖に入っても、容量の3分の1にしかならず、長江の中・下流の渇水を解消できない。
三峡ダムの最大貯水量は約390億立方メートルで、今回の放流によってダム内の水量は何ら減少していない。三峡ダムの上流にある27のダムから三峡貯水池への水供給が続いたため、16日16時、三峡貯水池の水位は147.23メートルで、放流前より0.9メートル上昇した。17日23時、三峡貯水池は引き続き放流を行ったが、水位は147.19メートルに保たれ、ほぼ変化はなかった。
(翻訳・藍彧)