高温、電力制限、干ばつ、山火事に耐えていた重慶市民がPCR検査に抵抗し始め、今回の検査を拒否した。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国重慶市での新型コロナウイルス感染拡大に伴い、23日、重慶市政府より、24日6時から重慶市中心部において全員PCR検査を実施すると発表し、当日中にすべて完了するよう求めた。高温、電力制限、干ばつ、山火事に耐えていた重慶市民をさらに苦しめ、多くの人々がPCR検査に抵抗し始め、今回の検査を拒否した。

 重慶市当局は23日、22日の新規感染者数は31人と発表した。同日、24日に重慶市中心部の全市民を対象に1回のPCR検査を義務付ける通知を発表した。全員が検査を受けることを確保するため、 24日0時に重慶市健康コード(渝康マー)がオレンジ色のポップアップとなり、24日中に受検しなければ25日以降の行動が制限される。オレンジ色のポップアップは、PCR検査を完了すると自動的に消えるという。

 ネットユーザーが投稿した動画では、40度を超える暑さの中で、重慶市民はPCR検査を受ける長蛇の列に並び、妊娠している女性が暑さで失神している様子が映っている。ある男性が救助しようとして、彼女の人中(じんちゅう)のツボをつまんでいた。

 動画に映っていることは、単なる孤立したケースではない。ここ数日、高温、電力制限、干ばつ、山火事などにずっと耐えてきた重慶の人々がどん底に落ち、さらなる高温下でのPCR検査を拒否し始めた。

 ネットユーザーが投稿した動画では、PCR検査場で、並んでいた市民が声をそろえて「PCR検査、やらない!」と叫んでいる様子が映っている。

https://twitter.com/i/status/1562168295201341440

 あるネットユーザーは、「PCR検査の乱政(乱脈な政治)に反対する!PCR検査を公に拒否した人に10元の奨励金を与える」と投稿した。

(翻訳・藍彧)