10月5日夜「香港臨時政府宣言」が発表された現場(イメージ:YouTube Screenshot)
香港の行政長官である林鄭月娥氏が「覆面禁止法」を発表した同日、デモ抗議者が香港臨時政府宣言を読み上げたにもかかわらず、中国政府はそれに対し何もの対応もしなかった。該当宣言を公表した組織の裏に中国共産党とかかわるではないかと社会に疑われる。
米共和党海外支部のスポークスマンである俞懐松(Solomon Yue)氏は5日、ツイッターで、『これはニセ抗議者による仕掛けられた可能性が高い』と警告した。『もし香港人は本当に臨時政府を成立した場合、「逃亡犯条例」改正案反対運動(「反送中」運動)に分離主義の色をつけてしまい、米政府より「香港人権及び民主主義法」の推進を妨害することになる。そして、中国共産党に鎮圧する合理性を与えてしまう』と示した。
また、フェイスブックで「NordicHearts」のアカウントからも、「この宣言の文言には中国共産党の思想が現れている」と指摘した。『最初の文言「人類の文明歴史では、古いものを新しいものに塗り替えるのは世の理、そして人類進化の元でもある。」とはマルス主義の歴史進行過程論の内容である。そして、宣言の中にいくつかの「人民」という言葉を使っている。それは中国共産党の常用語で、香港ならでは「市民」や「国民」という言葉がよく使われる。特に、宣言で言及されたさまざまな臨時政府組織は実際に「存在していない」』と示した。
「六四」学生運動の指導者の一人である王丹氏も4日、フェイスブックで、香港政府は意図的に香港市民を刺激し、現在の形勢を緩和させないという目的で、「覆面禁止法」を制定したと示し、香港政府と中国共産党が何やらの陰謀を企んでいるかを心配している。
(翻訳・謝 如初)