公共Wi-Fiの普及は、レストラン、カフェ、またはショッピングモールや空港などの公共の場所で、無料でインターネットを閲覧できるという便利さをもたらしました。ただし、公共Wi-Fiを使用すると、セキュリティが不十分になるため、重大なリスクをもたらす恐れもあります。
公共Wi-Fiのリスク
公共Wi-Fiには隠れたリスクが多くあります。公共Wi-Fiサーバーにアクセスすると、ハッカーは次の方法であなたのデバイスに侵入します。
1.パケットスニッフィング（Packet Sniffing）
セキュリティ保護されていないWi-Fiが使用される場合、ハッカーはネットワークスニッフィング技術を使用して、公共Wi-Fiに接続するすべてのデータとアクティビティを確認することができます。入力されたパスワードや銀行情報など、あなたがデバイスで行うすべての操作が監視されてしまいます。
2.マルウェアインジェクション（Malware Injection）
適切なセキュリティなしでWi-Fiを使用すると、ハッカーはWi-Fi接続を介して悪質なコードをあなたのデバイスにインストールし、あなたの知らないうちに個人情報をコピーします。これに加えて、ハッカーは公共Wi-Fi接続を偽装し、公共Wi-Fiサーバーではなくハッカーのサーバーに接続するように誘導します。ハッカーが提供するサーバーに誤って接続すると、あなたのデバイスの全てのデータがハッカーに公開されてしまいます。
公共Wi-Fiをより安全に使用するには
公共Wi-Fiをどうしても使用する必要がある場合は、ネットワークセキュリティを確保するために以下の5つのことに注意してください。
1.パスワードで保護された公共Wi-Fiを使用する
インターネットにアクセスする時に、パスワードが必要な場合は、それはセキュリティ保護されたWi-Fiネットワーク（secured Wi-Fi network）を使用していることを意味します。このようなネットワークでは、インターネットに接続する前に、ユーザーは法的条件の同意、アカウントの登録とパスワードの入力が必要です。
2. Wi-Fiを自動的に接続するように設定しない
自動的に接続するように設定されている場合は、知らないうちにインターネットに接続してしまう可能性があります。デバイスが侵入されるリスクを減らすために、インターネットを使用しない場合は、Wi-Fiをオフにすることをお勧めします。
3.ファイアウォールがオンになっていることを確認する
パソコンのTCPポートとUDPポートをオンのままにしておくことは、家のドアに鍵をかけず、監視もしないままにしておくこととほぼ同じです。侵入を防ぐために、これらのポートを隠す必要があります。それがファイアウォールソフトウェアが行うことです。
Windows 10およびWindows 11のOSでは、パソコンのファイアウォールがデフォルトでオンになっているはずですが、公共Wi-Fiに接続する前に、ファイアウォールがオンになっていることをもう一度確認してください。
4.「http」で始まるWebサイトにアクセスしない
外出中は、URLが「http」で始まるWebサイトにアクセスしないことをお勧めします。「http」と「https」で始まる一般的なURLの違いは、httpsで始まるWebサイトはSSL/TLSを使用してパッケージして暗号化を行うことです。つまり、通信データは暗号化されて保護されるので、比較的に安全です。URLバーに「南京錠」などのロックのアイコンが表示される場合は、送信されたデータが暗号化されていることも意味します。一方「http」で始まるWebサイトはそのようなセキュリティ対策がされていないため、アクセスをお勧めしません。
5.VPNを有効にする
現在、公共Wi-Fiを安全に維持するために最も効果的な方法は、パソコンまたはスマートフォンのインターネットアクティビティを仮想プライベートネットワーク（VPN）に経由させることです。これは、ほとんどの情報セキュリティ専門家によって推奨される方法です。
VPNを使用するには、最初にWi-Fiに接続してから、VPNに接続します。この2つの接続が確立されると、通常のインターネットアクセスが可能になります。つまり、ハッカーがあなたを追跡しようとしても、VPNサーバーのアドレスが表示されるため、実際のIPアドレスを追跡できません。
ただし、ほとんどの無料VPNは、有料VPNのように個人のプライバシーを厳しく保護しないので、この方法を機能させるには、信頼できるVPNを使用する必要があります。「That One Privacy Site」などの独立したレビューサイトが役立ちます。
（翻訳・宴楽）