アメリカ合衆国議会議事堂(パブリック・ドメイン)

 10月1日、香港警察は初めて実弾を使用し、予告なくデモ参加者に至近距離で射撃したことは、全世界の義憤を引き起こし、同日、多くの米国の国会議員が中国共産党政府を非難した。香港のマスコミは、「香港人権・民主法案」が今月中、米議会で圧倒的に可決される可能性が高いと示した。

 同日も、多くの国会議員が香港人の民主抗争を支持する声を上げ、銃撃事件を非難した。

 「US Taiwan Watch:米国国会台湾観測站」のフェイスブックアカウントは2日、香港での銃撃事件に対しコメントを発表した。米国会議員が一斉に非難しているのは、香港政府ではなく、背後に事件の操縦者である中国共産党政府だ。誰が裏に隠れているのは、明らかに知られているのだ。

 上院外交委員会の民主党首席議員のロバート・メネンデス氏は、「言論の自由と集会の自由のために反抗している人々が実弾での弾圧を受ける今、香港市民の民主化への念願が踏みにじられたことは、米国は座視できない」と指摘した。

 また、香港メディアのコメントによると、香港警察が10月1日にデモ隊に実弾で重傷を負わせることは、国会の雰囲気を悪化させ、法案が圧倒的に可決される影響を及ぼすことになる。

 同法案は、香港の自治状況を定期的に評価し、香港に対する経済貿易優遇政策を継続するかを決議する他、香港の人権と自由を弾圧する官僚を制裁するという内容も盛り込んでいる。法案は北京の緊張を引き起こし、中国共産党は何度も「抗議」を表明している。

 10月1日午後、香港警察は拳銃で中学生の左胸を至近距離で射撃した。中学生は重体になり入院した。香港メディアによる撮影した映像によると、警察は発砲時に「重大な安全脅威」にされていることでなかったことがわかった。香港メディアは、香港の警察が9月30日夜に徹夜で武力行使に関わる警察ガイドラインを改定し、警察の「致死的な武力」の使用条件を緩和したと暴露した。世論からは、中国共産党が香港警察の違法発砲を表彰し、意図的に武力を増強しようとしていることを非難した。

 10月3日、警察はまだ入院中の「撃たれた者」を起訴した。香港メディアが撮影した現場の映像によると、デモ参加者が銃で倒された後、警察はデモ参加者が持っていた白いゴム管を1メートル以上の鋭い鉄パイプに取り替え、明らかに濡れ衣を着る意図があることが分かった。

(翻訳・柳生和樹)