9月29日香港のデモ(写真撮影:看中国/龐大伟)
中国の10月1日の国慶節(建国記念日)に、香港で「逃亡犯条例」改正案反対運動(「反送中」運動)の人々は国殤デモを行った。警察の一人は実弾で18歳の高校男子生徒の左胸を撃ち、国際社会の注目の的となった。警察がより多くの裁量権を持ち、デモ参加者を鎮圧できるようにするため、10月1日前に香港政府が警察の武力行使の関連規定を修正したと言われている。さらに、香港政府は、デモ参加者のマスクや覆面の着用を禁止する緊急条例を発表した。
ロイター通信によると、香港当局は過去4ヶ月間に及ぶ抗議活動を解決するために、警察による武力行使の関連規定を緩和した。そしてこの緩和の効力を生じたばかりの10月1日に、香港警察は血なまぐさい鎮圧を行った。今回の鎮圧は記録的な警察が出動しただけでなく、約1400発の催涙弾、900発のゴム弾、そして実弾6発が発射され、100人以上の抗議者が負傷した。そのうち、1人の18歳の高校生は左胸が実弾に撃たれたことがわかった。これは今回の「反送中」運動で初の市民が実弾に撃たれたことだ。
報道では、香港政府によって更新された「一般警察規則」から「警察官は自らの行動に責任を負うべきである」という規則が取り除かれ、これは、警察が自分の裁量で鎮圧するレベルを決められるようになったことを意味する。香港立法会の議員である陳淑荘は、この文言を消すと、警察は何をしようが政府はそれを支持することになるのではないか、と指摘した。
この記事が掲載された寸前、最新情報が届いた。10月4日夜香港の私服警察官が拳銃で14才男の子を撃った。これは今回の「反送中」運動で二番目の市民が実弾に撃たれたことだ。
(翻訳・謝 如初)