農地1,596.13ヘクタールが浸水した遼寧省北西部地域(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国遼寧省北西部地域で7月28日から30日にかけて、集中豪雨により洪水が発生した。省内の30の貯水池が警戒水位を超え、ゲートを全開して洪水を放流した。8万人が被災し、1600ヘクタールの農地が浸水した。

 遼寧省の治水・干ばつ救援本部は、7月30日までの統計で、瀋陽市、丹東市、胡蘆島市など8都市22県121郷が浸水、79,513人が被災、農地1,596.13ヘクタールが浸水、69678人が緊急避難したことを明らかにした。

 遼河の本流にある6つの水文観測所の警戒水位が0.07メートル上昇し、最大0.71メートルまで超えた。

 養息牧河小荒地水文観測所で7月29日21時、毎秒1080立方メートルの洪水流量が記録され、1954 年以来 2 位となった。

 全省の計30の貯水池の水位が警戒水位を超え、緊急に洪水を放流した。今回の大雨の1時間当たりの最大降水量は63.6mm、全体の最大降水量は215.4mmで、8つの郷鎮で200ミリ以上の降水量が観測された。

 葫芦島市山神廟子郷の住民、鄭さん(女性)は7月30日、希望之声の取材に対して、地元の女児河は何年も干上がっており、今回の大雨で河の水が増水したと語った。

 ネット上の動画では、7月28日14時ごろ、遼寧省葫芦島市の豪雨と強風によってスチールハウスが吹き飛ばされ、巻き上げられた様子が映っている。

 別の動画では、遼寧省阜新市の道路が冠水し、鉄道駅に隣接する鉄道住宅が浸水している様子が映っている。緊急避難中に、家で飼っていた豚や犬を放さざるを得なかった村人もいた。

(翻訳・藍彧)