中共会議(ネット写真)

 中国共産党(中共)幹部が最近、相次いで死亡するニュースが報じられ、死因は外部に不審感を抱かせている。専門家は、彼らが中国共産党の内部権力闘争の犠牲者であると見ている。

 「大連日報」25日の報道によると、大連市委員会常務委員・副市長の曽兵氏(52歳)が、「急病」のため7月23日19時に大連で死去したと報じた。公表されている情報では、曾兵氏は赴任してまだ1ヵ月しか経っていない。

 「甘粛日報」24日の報道によると、甘粛省常務委員・省党委書記長の周偉氏(56)が7月21日19時、病気のため死去したと報じた。周偉氏が赴任して1カ月余り。民間では、周偉氏が転落死したと言われている。。

 公式5日の発表によると、河北省副省長・公安局長の劉文璽氏(54歳)が「急病で応急手当は無効」として、7月3日に死去した。在任中の1カ月余りの間に、河北省唐山市で、全国に衝撃を与えた焼肉店での女性暴行事件が発生した。香港メディアによると、劉文璽は唐山市の女性暴行事件で大きなプレッシャーを受けていた可能性があるという。

 天津日報(電子版)は4月28日、天津市長の廖国勲氏(59歳)が4月27日に病死したと報じた。「病気は突発的」なもので、「応急手当てが施された」としている。しかし、中央紀律検査委員会が廖市長に対し厳しい取り調べを行ったために自殺したという説もあった。

 中国共産党高官は、いずれも非常に充実した医療を受け、定期的に健康診断も受けているので、突発的な病気で亡くなる可能性は極めて低いという分析もある。

 米サウスカロライナ大学のエイケンビジネススクールの謝田教授は、希望之声とのインタビューに対し、「中国共産党の権力闘争の犠牲者だと思う。ひとたび特定の派閥を怒らせたり、敵とみなされたりすると、中国共産党のやり方で心身ともに破壊されるまで絞め殺されることになる。上官の機嫌を損ねても、真実を語っても、いずれも死から逃れられない。ひいては死よりもひどい状況に遭う可能性があるので、最後は自殺するほど追い詰められる」と語った。

(翻訳・藍彧)