中国四川省の水泳館で、140人以上の子供が泳いだ後、高熱などの症状が出て、多くがアデノウイルス陽性反応を検出した。(微博より)

 中国四川省楽山市沙湾区の水泳館で、140人以上の子供が泳いだ後、高熱などの症状が出て、多くがアデノウイルス陽性反応を検出した。

 複数の中国メディアは、保護者の王さんの話によると、自分の子どもを含む140人以上の子どもが、水泳館のプールで泳いだ後、数日間発熱や咳などの症状を呈したと報じた。診察の結果、ウイルス感染だと分かった。王さんは病院で10人以上の保護者に会い、聞いてみると、子供たちは似た症状であることがわかり、保護者グループを作って、状況を把握することにした。

 水泳館の保護者グループの自発的な登録統計によると、25日まで、すでに140人以上の子供に同様な症状が確認されたという。最も古いものは7月中旬から上旬にさかのぼる。その多くがアデノウイルスの検査で陽性となった。王さんの子供は40度の高熱を繰り返し、他の子供は42度の高熱を出したという。

 これに対し、楽山市沙湾区は、問題のプールが24日夜から営業を停止し、調査中であり、プールの生徒147人についても総合的に調査していると回答した。

 アデノウイルスは、小児の呼吸器感染を引き起こすよく見られるウイルスであり、呼吸器感染症のほか、咽頭結膜熱、角膜結膜炎、胃腸炎、下痢病などを引き起こし、重症化すると命にかかわることもあることが知られている。アデノウイルスは感染力が強く、生後6ヶ月から5歳未満の子供に多く発症し、特に2歳未満の乳幼児は感染しやすいと言われている。

(翻訳・藍彧)