60億元(約1020億円)の巨額を費やした中国遼寧省大連市のテーマパーク「大連日本風情街」は、多くの中国のネットユーザーからの世論と批判により、昨年8月25日にオープンした1週間後で閉鎖した。今は、かつての日本風情街は中国風情街と化しており、訪れる人はごくわずかだ。
YouTubeに投稿された動画によると、元の「盛唐・小京都」が「金石万巷」に改名されたことが明らかになり、ある男性が「ここは今、とても寂れている!」と語っている。この人が入り口の警備員に閉店したのかと聞くと、警備員は「ああ、とっくにそうなっている」と答えた。男性は「この日本風情街は、昔の輝きを失った。ほら見て、ガラガラで寂れている!日本のお土産を売っていたお店は、すべて中国の土産物屋になっている。人の流れがとても少ない!」と述べた。
通りの両側の多くの店のドアが閉まっており、人通りも少なく、「日本のものを見かけなくなっただけ」だという。昨年は街全体が「中国のものがなくて日本のものばかりだったが、今では中国風情街になった」。 以前は日本の着物売りが多かったこの通りも、今では「あらゆる中国の漢服で溢れている。これまで日本語で書かれていた飲食店の看板が、漢字になった」
ボイス・オブ・アメリカによると、大連の日本風情街はもともと文化観光プロジェクトで、中の庭園や建築、装飾などの風格はすべて日本の京都地区を模したものだった。商店街で売られている食品や日用品はすべて日本製で、商店街の店舗は日本人が100%出資しているか、日本資本が50%以上入っている合弁会社であることが条件になっている。このプロジェクトでは、大連市政府が観光誘致の新たな試みとして、日本企業の投資と大連公園の文化開発を組み合わせたモデルを模索することを期待していた。その結果、2019年に建設され、2021年8月25日にオープンする60億元の日本式ストリートが、公式の誘導と宣伝の下で、中国国内の一部の小粉紅(未熟な民族主義者)の批判を引き起こしたため、運営が苦境に陥った。最終的に、日本風の通りを中国風の通りに変更せざるを得なくなった。
ネットユーザーからのコメント。
「日本風情街を中国風情街に変え、人の流れがにぎやかから、ガラガラに寂れていることになった。国民が実際の行動で投票したということだ」
「口では文化的な自信があると言うが、実は一番劣等感がある」
「日本らしい素敵な街並みがめちゃくちゃに変えられたら、誰が行ってみたいと思うだろうか?」
「本当に笑ってしまう。日本風情街が中国風情街に変わったら倒産してしまうなんて!これらの中国共産党の人々は中国共産党を愛しているのか、それとも日本を愛しているのか」
(翻訳・藍彧)