北朝鮮の広い地域で、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の影響で食糧不足が発生し、食糧の供給不足で餓死者が出ていることが明らかになった。そんな中、平壌(ピョンヤン)に金正恩(キム・ジョンウン)を罵倒する落書きが現れた。
デイリーNKの報道によると、北朝鮮の南東部の江原道(カンウォンド)、南部の開城(ケソン)、北部の両江道(ヤンガンド)など一部地域で餓死者が出ている。国境地帯の恵山市(ヘサンし)では、新型コロナウイルスで隔離されていた家族が、1週間も食糧供給がないため餓死したという。
消息筋によると、平城市(ピョンソンし)では食糧を購入して生きるために、娘を金持ちの家に売ったという。
北朝鮮の首都平壌の高級住宅街に、金正恩氏を罵倒する落書きが現れたことに対し、当局は現在、容疑者を見つけるため、平壌市民に個人の筆跡を提供するよう求めている。
記事は、昨年12月22日にも、平川(ピョンチョン)地区のアパートの壁に「金正恩、この犬、お前のせいで多くの人が餓死した」という金正恩氏を罵倒する落書きが発見されたと指摘した。
非政府組織(NGO)「朝鮮人虐殺を阻止するグローバル同盟」の活動家宋永采(ソン・ヨンチェ)氏は、英紙テレグラフとのインタビューで、私たちは情報提供者を通じて、北朝鮮の人々が苦しんでおり、死んでいることを知ったと述べた。
宋永采氏は、現在彼らが経験している飢饉の原因は、経済の失政と核・ミサイルの製造に金が費やされていることにあると述べた。
英メディア「BBC」によると、韓国のデイリーNKの李相勇(イ・サンヨン)編集長は、北朝鮮では路上で生活する孤児が増え、さらに多くの餓死者まで出ていると述べ、関連情報が続々と報道されているという。食料不足が予想以上に深刻なため、より多くの一般市民が苦難に見舞われている。
(翻訳・藍彧)