中国当局は6日から、コロナの感染拡大を理由に観光地である三亜市を都市封鎖した。約8万人の観光客が足止めとなった。地方当局はこれに乗じて三亜市を大型の「ぼったくり現場」に仕立て上げた。
これに先立ち、三亜市当局は記者会見を開き、「現地のホテルは、足止めされた観光客に半額割引の宿泊サービスを提供する」と発表した。
しかし、澎湃ニュースによると、多くの観光客がSNSを通じて、一部のホテルが半額割引を拒否し、他のホテルは宿泊料金を上げた後、割引し、予約時よりさらに高くなったと訴えた。
あるメディアの記者がいくつかのホテルに問い合わせたところ、あるホテルのカスタマーサービスでは、現在のホテルの宿泊料金は一泊2400元(約48000円)で、半額割引後の価格も1200元(約24000円)かかるという。しかし、このホテルの同じタイプの部屋は、9月の予約料金はわずか997元(約19900円)である。
ホテルの宿泊費だけでなく、その他の物価も高騰しているという。ホテルでの食事を自己負担しなければならない人もいて、2人分の一食の食事費は500元(約1万円)もかかる。
「これが公開のぼったくりでなかったら何なのか?」という評論もあった。観光客は丸め込まれる獲物になっている。ホテルにとっては、まさに「ぼったくりのゴールデンウィーク」になったようなものだ。
さらに多くの観光客を苦しめているのは、助けを求める動画を投稿したら、悪評やネット上での暴力沙汰を引き起こしたことだ。
ネット上では、「旅行に行く金持ちはこれくらい当然」「宿泊料金を2倍にすればよかった」というコメントがあった。
もちろん、同情するネットユーザーもいた。「今、三亜市に旅行する人の多くは、子供が夏休みだから行っているので、今は食事や寝る場所もないかもしれないから、これ以上彼らをいじめないでください」
(翻訳・藍彧)