中国四川省綿陽市平武県で、大雨による山津波が発生した。当局によると、14日12時までに3人が死亡、15人が行方不明となっている。
中国メディアによると、平武県は11日から大雨に見舞われ、河川の水位が急上昇した。平武県木座蔵(チベット)族郷で12日5時ごろに山津波が発生し、交通、電気、通信が途絶え、一部の農家の家屋が流されるなどの被害が発生した。
ネット上の動画には、複数の村が被災し、人々は建物の屋上に登って避難している様子が映っている。11日、豪雨の後、平武県の住民が増水を見ている最中に路盤が崩れ、5人が高所から転落し、4人がけがをした。足を骨折しているものや、鎖骨や尾椎を骨折しているものもいたが、幸いにも5人全員が救出された。
今回の大雨により、四川省成都市、徳陽市、綿陽市、雅安市、アバ・チベット族チャン族自治州、カンゼ・チベット族自治州など6都市(州)で1万4000人以上が被災し、10都市(州)と41県(市・区)で1万6000世帯以上、計4万6000人が緊急避難した。
(翻訳・藍彧)