河南省鄭州市の村銀行で取り付け騒ぎが起き、数千人の預金者が銀行の前で抗議デモを行っていたことが最近、話題になっている。台湾総合研究所の創設者である劉泰英氏はこのほど、中国国内の外貨準備高や資本不足などで、中国の銀行が必ずつぶれると指摘した。
台湾「自由時報」13日の報道によると、劉泰英氏は、中国の貿易輸出は長期わたって過剰で、原則として外貨や国内資金は十分にあるべきで、河南省の銀行で取り付け騒ぎを起すようなことはありえないはずだと述べた。
しかし、米国や中国共産党の上層部からの情報では、中国共産党の権力者や富裕層が大量の資金を海外に送金したことで、中国国内に巨額の外貨準備高があるが、国内の資本不足を招いている上、不動産価格の下落も相まって、中国の銀行が必ずつぶれると、同氏が断言した。
また、米国が13日に発表した6月の消費者物価指数(CPI)データによると、6月のCPIの月増加率は1.3%で、市場予想の1.1%を上回り、40年ぶりの高水準となったことから、米連邦準備理事会は月末に再び大幅な利上げを実施 する見込みである。
劉泰英氏は、米国の一連の利上げにより、世界の大量の資本が米国に戻され、世界の株式市場や為替市場が激しく動揺し、金融嵐がすでに発生し、特に中国が最初にその影響を受けると述べた。
同氏は、中国の銀行破たんは必ず発生すると予言した。
(翻訳・藍彧)