6月30日、中国の有名な牛乳ブランド「新疆マイチューアル(MAIQUER)」の生乳100%から、低毒性添加物であるプロピレングリコールが検出された。
中国の公式メディアによると、浙江省慶元県市場監督管理局はこのほど、2022年第4期食品サンプリング検査の状況を公示した。今回、マイチューアル・グループ(麦趣爾集団股分有限公司)が製造した2ロットの生乳から、使用が認められていない低毒性添加物のプロピレングリコールが検出され、規格外品であることが判明した。
「新疆マイチューアル生乳は不合格」というニュースはすぐにウェイボー(微博)検索ランキングの上位に上り、国産牛乳の品質、安全は再び人々の視野に入り、食品監督管理も再びネットユーザーの注目の焦点となった。ネットユーザーからは、「マイチューアルミルクをずっと飲んでいるから、健康への影響が心配」という声が多く寄せられた。
プロピレングリコールは乳化剤、安定剤、凝固剤として作用する食品添加物である。プロピレングリコールは毒性の低い添加物であり、長期間にわたって過剰に摂取すると腎臓障害を引き起こす可能性がある。
専門家によると、ヒトがプロピレングリコールを摂取した後、その約45%は腎臓からそのまま排泄され、残りは体内で乳酸として代謝されるという。摂りすぎた場合、発生した乳酸の排泄が間に合わなければ、血液や腎臓に蓄積され、中毒を起こす。主な作用は神経系で、呼吸を遅くし、心拍数を低下させ、意識を失わせる。
(翻訳・藍彧)