上海のバス運転手、乗客を降ろして川に突っ込んだ。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 上海市浦東新区で28日午前、ある公共バスが歩道に乗り上げてから川に突っ込み、その後救助される事故が発生した。運転手の突然の心臓発作が事故原因だと公式が報じたが、撮影された動画分析で、バス運転手が自殺を図った可能性があると見ているネットユーザーがいた。

 中国公式メディアの報道によると、6月28日10時47分ごろ、浦東新区南祝路と人民東路付近で、ある公共バスが中港河に突っ込んだ事故が発生した。突然の心臓発作と診断された59歳のバス運転手は今、治療のため「三甲医院(中国で最高クラスの病院)」に転院され、入院・観察中で、今のところ体に別条がない。

 公式メディアによれば、運転手が体調不良を感じ、1つ前の駅で乗客全員を降ろしたという。事故当時、バスには運転員1人のみで、他の乗客がおらず、運転手も直ちに救出された。

 バスは運転手が意識を失った状態で暴走し、歩道に入った後、川に滑り込んだと公式が言っているが、事故現場近くの2階に住んでいる住民が撮影した動画をよく見ると、動画の中のバスは運転手のコントロールの下で走行していたと、一部のネットユーザーが指摘した。動画では、歩道の幅はちょうどバスが通れる広さで、バスはわずかなズレもなく、非常に正確に歩道に突っ込んでいることがわかる。

 ネットユーザーによると、同バスの運転手は前の停留所ですでに何かを決めていたようで、乗客全員に降りるように言ったという。同バスは走行中、暴走しなかった。彼はおそらく自殺しようとしただけで、他人を傷つけたくはなかったのだろう。

(翻訳・藍彧)