中国の経済状況はコロナ禍で厳しくなり、北京、上海の2大都市はいずれもコロナに見舞われている。中国の有名女優郝蕾(ハオ・レイ、43)氏がウィーチャット(WeChat)の好友グループで「北京の十数年見なかった惨状」を明らかにする投稿をした。ネットユーザの間で話題となった。
中国では最近、郝蕾氏の好友グループのチャットスクリーンショットがネット上で拡散されているという。彼女は北京のある屋台で食事をしていた時に見たものを記録した。「屋台で食事をしている時に、3組の人に出会った。2人の太った兄弟が隣のテーブルの食べ残りをビニール袋に入れて持ち帰った。おばさんは商人が片付けなかった飲み物のペットボトルを拾った。60歳近くに見えるやせ細った男がリュックサックを背負ってこの通りを何度も往復してうろつき、隣のテーブルに残っていた水を見て、自分の水コップに注ぎ、遠く離れた空きテーブルに座り、目の前には空の白い使い捨ての弁当箱が置いてある。彼は何を待っているのか?空っぽの弁当箱は彼の空っぽな目つきのように、絶望に満ちている」
郝蕾氏は、「ここに住んで十数年になり、この通りで数え切れないほどの食事をしてきたが、これほど悲しい光景は見たことがない。ここは北京だよ!首都の繁栄しているところでさえこんなものだ、他の小さなところはどうやって生きていくんだ!」と感嘆した。
郝蕾氏は、中華圏を代表する映画賞「金馬賞」に何度も選ばれており、2010年には少年の心のロードムービー台湾映画『4枚目の似顔絵 (The Fourth Portrait)』で第47回金馬賞の助演女優賞を受賞した。2010年東京国際映画祭および大阪アジアン映画祭2011で国内上映された。
また、中国本土で長く住んでいる台湾の歌手黄安氏は最近、中国各地を旅行し、14日ぶりに北京に戻り、北京の最新状況を明らかにした。黄安氏は北京空港の誰もいない写真を投稿し、「今日、北京に戻ってきた!私を迎えてくれたのは、混雑しない渋滞しない交通で、空港には誰もいないよ!いつも通り、明日からPCR検査を受ける」と述べた。
(翻訳・藍彧)