中国の高級アイスクリームブランド「鍾薛高(チャイスクリーム)」は、火で焼いても溶けないことが判明した。
中国のネットユーザーはこのほど、このアイスクリームが31℃の室内に1時間弱放置しても完全に溶けていないことに気づいた。
これに対し、上海のアイスメーカー「鐘薛高」は、アイスクリームは実際にはすでに溶けているが、多くの食品に添加物として使用している増粘剤「カラギーナン」を添加したため、変形せず、見た目をそのままにすることができたと特別に説明した。
しかし、ネットユーザーはあきらめきれず、5日にライターでアイスクリームに直接火をつける実験を行った。その結果、アイスクリームは黒く焦げて、煙も出たが、依然として完全に溶けなかった。
この動画はすぐに注目を集め、ネットユーザーからは「いったい何の添加物を入れているのか?本当に食べても大丈夫なのか?」とコメントした。
これに対し、鐘薛高顧客サービスホットラインのスタッフは、一般的に常温で3~5分で溶けるが、「焼けても溶けないのは私たちも初めて聞いた」と述べた。
「南方日報」の記者はそれぞれ5種類の異なる価格のアイスクリームを購入し、30℃の室内でテストを行なった。30分が過ぎた後、その中で伊利、ネスレ、明治などのブランドのアイスは異なる程度に溶けたが、一部のアイスがクリーム状に溶けていたが、鐘薛高アイスだけが最も完全な形をしており、全体的に粘り気のある状態になっていた。
記事によると、鐘薛高アイスのパッケージの成分表にカラギーナンやグアーガムなどの成分が書かれているという。
カラギーナンは、紅藻類から抽出される直鎖含硫黄多糖類の一種で、増粘剤、増粘安定剤として食品産業で広く利用されている。 2018年に欧州食品安全機関が定めた基準では、食品中のカラギーナンの安全量は1日体重1kgあたり75mgとされており、体重70kgの成人の場合、1日約5gに相当する。しかし、鐘薛高の成分表には、カラギーナンの配合量が記載されていない。
(翻訳・藍彧)