中国南部の福建省南平市松渓県(しょうけいけん)が19日、異例の豪雨に見舞われ、町が浸水し、農地が冠水するという観測史上最大の洪水が発生した。
中国公式メディアの報道によると、福建省松渓県では19日に225.6ミリの降水量に達し、現地の日降水量の記録を大幅に更新し、市内を流れる松渓川の水位は193.98メートルに上昇し、現地の過去最高水位よりも1.59メートルを上回ったという。また、この大雨の影響で松渓県内の26本の配電線が損傷し、17000戸以上が停電した。一部の道路は土砂崩れで寸断され、地方の旅客・公共交通機関が運休した。
ネットユーザーが投稿した動画には、福建省南平市の大木を破壊する稲妻の様子が映っている。氾濫した洪水は南平市松渓県を見舞い、町はたちまち冠水して川となり、無数の車が押し流された。1階の家屋はほぼ水没し、1メートル以上の水に浸かっている。1つの橋は洪水の激しい衝撃に耐えられず、完全に崩壊し、洪水とともに下流へ流れていった。
報道によると、広東省韶関市(しょうかんし)の累計平均雨量は19日、522.9ミリに達し、平年同期の平均値261.1ミリの2倍になり、同市の気象記録以来の過去最高となったという。
ネットユーザーが投稿した動画では、洪水は川岸を越え、橋に押し寄せ、橋の柵を破壊している様子が映っている。町の道路が冠水し、洪水の流れが激しく、消防車も急流に耐えられず流され、消防士は車体側面の手すりにしがみつき、洪水で流されそうになった。乗用車は浮かぶおもちゃのように洪水に流され、無数の車が1メートル以上の水に浸かっている。
(翻訳・藍彧)