「ゼロコロナ政策」とロックダウン(都市封鎖)の実施により、窮状に陥った中国各地の市民が抗議デモを行なった。
北京では10日から感染再拡大が発生し、当局が「ゼロコロナ」という政治的目標を達成するために、複数の娯楽施設や団地を閉鎖したが、住民からの抗議に遭った。
北京朝陽区の炫特嘉園団地で12日、封鎖から2日後に大規模な集会抗議デモが勃発した。
ネットユーザーが投稿した動画には、団地に集まった住民が「ブロック解除、ブロック解除」と声を揃えて叫んでいる様子が映っている。ある住民が「(封鎖が)1日でもダメだ」と叫び、そばにいる住民が「よく言ったぞ!」と呼応した。
13日に流出した動画によると、上海でも大規模な集団抗議デモが勃発した。上海市七浦路にある衣類卸売市場の大勢の業者が街に出て抗議デモを行った。閉鎖期間中に営業ができず、大きな損失を被ったにもかかわらず、店舗の家賃を払わなければならないことに抗議した。テナント側の業者らは2ヶ月の封鎖期間中の家賃を免除するよう要求し、「家賃を返金しなければドアを開けない」という横断幕を掲げた。
遼寧省丹東市は4月に閉鎖されてから、まもなく2ヶ月になる。閉鎖期間中、複数の丹東市民が関心や援助を求める動画を投稿したが、いずれも世論の話題にならなかった。丹東市民は動画の下に残されたコメントの99%が遼寧省内の市民で、外地のネットユーザからのメッセージがほぼなかったことに気づき、ネットワークが遮断され、情報が外地に届かないのではと疑った。
12日にネット上に投稿された動画には、我慢の限界に達した丹東市民がついに抗議の声を上げ、都市封鎖の解除を要求し、対応が得られなかったため、住民たちは団地のドアを破って、外へ出た様子が映っている。
(翻訳・藍彧)