上海全市の銀行はこのほど、ATMの使用を停止した。現在、上海の各銀行の前には長蛇の列ができている。
ユーチューブの「在野説」チャンネルが投稿した動画には、上海の中信銀行の外で、ある男が「今、銀行のATMでお金を引き出せない。お金にウイルスがあると言われている。お金にウイルスがあるのではなく、人の心にウイルスがあると思う」と語る様子が映っている。
ツイッターユーザー「周育田」は写真を投稿し、「6月7日に上海の銀行がATMの使用を停止した。銀行が提供した理由は、現金にウイルスが混入しているからだ。各銀行は、お金を引き出す預金者に1日300人の受付番号を発行している」と述べた。写真によると、銀行に入る際、72時間のPCR検査の記録が必要であることがわかった。彼はみんなに、現金は素早く引き出して家に置いた方が安全であることや、今後、全国の銀行で引き出し騒ぎが起こる可能性があることなどを注意喚起した。
ネットユーザーからは、「ATMの現金にウイルスがあるなら、窓口で引き出した現金にウイルスがないのか? 自分がウイルスであればこそ、他のものもウイルスがあると考えるのではないか?」とコメントした。
他にも複数の動画には、上海の多数の銀行の入り口に長蛇の列ができている様子が映っている。ある写真には、「健康コードとPCR検査の結果を確認するため、一度に数人の顧客しか入れない」という中国建設銀行の張り紙が写っている。
中国建設銀行の前で並んでいる男性は「あちこちに行列ができている」と言った。また、「預金者が大行列になってお金を引き出している。今後、庶民にとって厳しい経済状況が続くかもしれない」と言う男性もいた。
これに対し、「これはばかげている、お金を引き出せないなんて。銀行が金欠なのか?」とコメントするネットユーザーもいる。
(翻訳・藍彧)