「六四天安門事件」の33周年を迎えた6月4日で、民主中国陣線をはじめ、ウイグル、チベット、南モンゴル、香港、台湾などの人権団体が、都内で抗議集会を行いました。(写真撮影:看中国/徳永木里子)

 今年の6月4日で、「六四天安門事件」の33周年を迎えた。4日、民主中国陣線をはじめ、ウイグル、チベット、南モンゴル、香港、台湾などの人権団体が、都内で抗議集会を行い、「天安門事件を決して忘れない」と訴え、中国共産党がすでに全世界の敵になっていることを警告した。

 民主中国戦線日本代表の王戴氏は、「過去を振り返ると、1989年の六四天安門事件の時、私たちは中国共産党を覆す問題を提起しなかったことをとても悔やんでいる。当時、共産党に対する認識がまだ十分ではなく、共産党には自己浄化能力があると思っていた。しかし、事実は自己浄化できないことが証明された。そればかりか独裁の傾向が激化していく一方だ。中国の不動産バブルがはじけ、IT・製造業の倒産も相次ぎ、大量の失業者が発生し、ゼロコロナ政策が中国国民を激しく圧迫している。今や中国経済と中国共産党政権はすでに崩壊に向かっている」と述べた。

  ニューヨークに住む中国の政治評論家、陳破空氏が今回の集会に出席した。中国民主化運動に参加したことで中国共産党に監禁されたことがある彼は、六四天安門事件は昨日起こったことのように感じる。思い返せば涙が出る」と語った。

ニューヨークに住む中国の政治評論家、陳破空氏(写真撮影:看中国/徳永木里子)

 複数の人権団体は、香港の自由に対する略奪、ウイグル族に対するジェノサイド、チベット宗教に対する弾圧、内モンゴルの母語教育に対する剥奪、非人道的な臓器収奪などの中国共産党の暴行を訴え、中国共産党がすでに世界中の敵になっていることを強調し、中国共産党を改良する幻想を放棄するよう呼びかけた。

(記者・徳永木里子)