中国海軍クズネツォフ級空母「遼寧」(日本防衛省・統合幕僚監部より)

 中国の進水した3隻目の新空母「福建」には、米国から盗んだ先進技術が使われていると、米軍事専門家アンダース・コー氏は6月28日、米紙「エポック・タイムズ」の記事で指摘した。

 コー氏は記事の中で、中国3隻目の空母「福建」が、米国から盗んだ「電磁式カタパルト」を使用していると述べた。同空母は最先端の航空機発射システムを採用し、対空母弾道ミサイルや極超音速ミサイルなどの技術も搭載しており、中国共産党政権が周辺国をいじめる利剣となり、米国の軍事力に対抗する盾にもなっているという。

 コー氏は、中国共産党が空母とミサイル防衛技術を併せ持ったことで、周辺国がより大きな軍事的脅威にさらされ、プーチン氏のウクライナに対する侵略と同様の侵略の可能性がアジアで急速に高まっていると強調した。

 また、中国共産党は米国をアジアから追い出し、最終的には世界を征服しようとしていると指摘した。彼は、米国と欧州の政府に対して、今すぐ目を覚まして行動しなければならないと念を押した。

 中国共産党は近年、米国の知的財産を大量に盗んでおり、海軍の技術も例外ではない。知的財産の窃盗により、中国海軍は急速に米国に追いつくことができるようになった。

 空母進水の宣伝ビデオは、間もなく開催される中国共産党代表大会のために作られた。ブルームバーグ通信によると、中国3隻目の新空母の技術は、中国軍の近代化における「分水嶺」であり、習近平氏の再選を目指す軍事資本としても機能している。新空母進水式のプロパガンダ動画は、タイトル「進攻は我々の使命だ」で、来るべき第20回党大会のために特別に制作されたものである。

(翻訳・藍彧)