中国河南省三門峡の山岳地帯では、現地企業によるペンキ塗装をかけられている事象が発見された。(ネット写真)
中国河南省三門峡の山岳地帯では、現地企業によるペンキ塗装をかけられている事象が発見された。偵察衛星を騙そうとするための仕掛けだとみられ、露出した山体の数十箇所に青緑色のペンキ塗装を施して所謂「緑化」をさせることにより、掘られた山体を被り、森林被覆率を高めようとしている。
中国現地メディアの報道によると、河南省三門峡に所在するある鉱山企業が掘削後の山体を青緑色のペンキ塗装で塗りつぶしたことを、民衆が見かねてマスコミに暴露した。ドローンで調査した結果、現地の裸山数十箇所も同じ扱いをされてあることが分かった。
このニュースが大騒ぎを起こした。鉱山会社の責任者は、「その地域の山体は急峻であり、露出した部分が醜いからそうした。」、また、「該当緑色の液体をスプレ塗装するとダストコントロールもでき、植生の自然回復にも影響しない」と主張した。
三門峡生態環境局は現在、調査に介入しており、発見された不法には容赦無く、厳しく処罰を課す方向へと公表した。
現地のネットユーザーからは、「林業、環境保護関連機関はすべて衛星写真を用いて国土や生態破壊状況を監視しているため、このような青緑色のペンキは植物の葉緑素から反射される光線のスペクトルと同じ、衛星を騙すことができる」または、「山東省でも雲南省でもこのような事態があちこち存在しており、森林被覆率を高めるための茶番だ」との口コミがある。
(翻訳・柳生和樹)