米中経済・安全保障調査委員会(USCC)はこのほど、報告を発表し、中国共産党(以下、中共)の農業強化措置がすでに、米国の経済と安全に対する脅威になっていると警告した。
Foxニュースによると、中共は膨大な人口を養うだけの国内生産を確保できないため、農地、家畜、設備、知的財産権を米国に求めているが、場合によっては窃盗で賄っているという。中共は遺伝子組み換え種子の産業を主導しようと努力している。これは大きな経済収益をもたらすからだ。
同報告書は、中国共産党が現在「遺伝子組み換え作物の戦略的優位性をますます認識している」ことや、西側諸国の輸入品を利用して技術を発展させ、世界的な農業支配を達成する可能性があることを指摘した。
また、中共は国産種子のイノベーションの開発・研究に資源を使わず、スパイ活動を農業の主要な手段として使っていることを指摘した。「農業スパイ活動を通じて米国の商業機密を取得することは、中共にとって農業生産を拡大し、世界市場で競争力を高めるための近道となっている」「中共が農業知的財産権の窃盗により、中国企業は国際種子市場で米国を弱める競争者になった」
上院農業委員会のブズマン上院議員は、「中国共産党は明らかに、農業を含むあらゆる分野でわが国の影響力とリーダーシップに取って代わろうと考えている」と述べた。
ブズマン氏は、「バイデン政権と議会は、中共が利益をむさぼるために米国の抜け穴を利用する影響を受けずに、世界の羨望の的である我々の食糧供給、知的財産、技術、そして我々のサプライチェーンを守るために、あらゆる努力を尽くす必要がある」と呼びかけた。
USCCは、情報機関が米国農務省と協力し、米国農業の発展と保護、そして中共のような外国の敵対勢力からの保護をより強化することを提言した。
(翻訳・藍彧)