中国湖南省の多くの地域でこのほど、豪雨に見舞われ、300年の歴史を持つ鳳凰古城が冠水した。

 中国湖南省の多くの地域でこのほど、豪雨に見舞われ、湘西トゥチャ族ミャオ族自治州の沱江(だこう)の水位が急上昇し、300年の歴史を持つ鳳凰古城が冠水し、多くの家屋が浸水した。

 中国複数のメディアによると、湖南省湘西市では1日夜に突然豪雨が降り、2~3時間後に水位が急上昇し、洪水が発生した。中でも鳳凰県は特大豪雨に見舞われ、廖家橋鎮都里郷の最大降水量は246.5ミリに達した。この豪雨で鳳凰県の沱江の川水が増水し、洪水が越水し、民家に押し寄せ、市内の多くの道路も程度の差こそあれ冠水している。

 ネットユーザーが投稿した動画には、鳳凰古城の一部の旅館は浸水し、路面はほぼ水没し、沱江の水位は橋と同じ高さになり、住民が水の中を移動しなければならなくなった様子が映っている。水の流れが急で、洪水が雑物を巻いて川に沿って下り、スーツケースが流されている動画もある。市内の多くの店舗が水害に遭った。

 鳳凰古城は清康熙四十三年に建てられ、4A級観光地として長い歴史を持っている。

 中国気象台の予報によると、2日から5日にかけて、湖南省の北から南にかけて、短時間強雨や雷雨などの強い対流性気象を伴い、局所的に豪雨から特大豪雨が降り、4日には最も強い雨が降る見込み。

(翻訳・藍彧)