「SMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会)」は今年で成立4周年を迎えた。衆議院議員会館で27日に開催された年次集会には複数の国会議員と地方議員が参加した。会議では法輪功弾圧に関するドキュメンタリーが上映され、中国共産党(以下、中共)の人権侵害行為について意見交換が行われた。
会議では、中国で法輪功を修煉しただけで拷問を受けた三姉妹のドキュメンタリー映画「冷戦の中のカナリアたち」が上映された。中共の人権侵害を長年にわたって訴えてきた法輪功学習者を取り上げた作品だ。SMGネットワーク全国地方議員の会の代表世話人を務める丸山治章逗子市議員は「中共による残虐な人権侵害が行われていることを改めて認識した。臓器収奪を阻止しなければならない」と述べた。
中共が未だに「良心の囚人」から臓器を強制摘出している問題について、石橋林太郎衆議院議員(自民)は、日本社会でも「危機感を持つべき」ことや、国会議員たちも人権集会に参加し、議員連盟を結成すべきことを呼びかけた。
桜田義孝衆議院議員は、中国の臓器移植問題や少数民族に対する弾圧を挙げ、人権状況がいまだ厳しい状態だと指摘した。そして、日本は中国の間違った行為を改めさせる必要があるとし、抑圧された人々を救うために活動していきたいと述べた。
日本ウイグル国会議員連盟事務局長の三ツ林裕巳衆院議員は、中国では広範囲にわたって人権侵害が行われており、日本が真剣に直面しなければならないと述べた。
中国出身の企業家で、中国国内の病院の臓器移植科に潜入調査を行い、多くの証拠映像を集めた于溟(うめい)氏はオンラインで集会に参加した。彼は、移植患者の中には健康的な法輪功学習者の臓器を希望する者が依然として存在していると述べ、今でも中国の病院や刑務所で需要に応じていると指摘した。
(記者・徳永木里子)