上海当局が16日に「段階的にロックダウン(都市封鎖)を解除する」と発表したにもかかわらず、多くの住民は依然として自宅で封鎖されており、経済的・精神的なプレッシャーから命を絶つことを選択した人も少なくない。
公式メディアによると、19日から20日にかけて、上海市閔行区(びんこうく)の全住民を対象に新たなPCR検査が実施された。この間、封鎖区域、管理制御区域、警戒区域では「家から出ない」「団地から出ない」とう厳しい管理措置を講じた。実際、上海の多くの区は閔行区と似ており、本来封鎖解除と言われていたが、より厳しい封鎖・管理措置が取られている。
ネットユーザーが投稿した動画には、18日、上海市閔行区龍柏三村では、封鎖がまだ解除されていないが、住民委員会が一部の人を組織して「封鎖解除」を祝う偽の記念撮影を行っているところ、住民たちに破壊され、彼らの茶番劇を暴露した様子が映っている。あるおじいさんが、「封鎖がもう解除されたのか?これは捏造だ!わかってるか?」と委員会の行動を憤慨して叱った。
上海当局は、段階的に仕事と生産を再開すると発表したが、上海浦東新区の黄浦江沿いにある陸家嘴(りくかし)金融貿易区はまだ人の姿を見かけない。
情報筋によると、上海達豊工場では、閉鎖期間が長すぎるため、多くの労働者が精神的なストレスで、号泣したり、壁に体をぶつけったりしていたという。17日と18日には、ビルから飛び降りた人もいた。
(翻訳・徳永木里子)