バイデン米大統領は22日に来日し、23日午前に天皇陛下と会見する。岸田文雄首相との初の本格的な首脳会談に臨み、日米同盟強化を確認。
複数の消息筋によると、今回のバイデン氏来日で、日米は核兵器による日本の安全保障を約束することで合意したという。23日の両首脳会談後の共同声明では、米国が日本の防衛システムの「拡大抑止力」を強化し、敵対国を憚らせ、攻撃意図を放棄することを示している。この動きは、アメリカの二大敵である中国共産党政権とロシアに対抗するためのものであることは明らかである。
バイデン氏は初のアジア訪問で中国を訪れず、日韓両国に対象を絞った。バイデン氏は目玉の1つに「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」を据える。日本や韓国、オーストラリア、シンガポール、タイなどのインド太平洋諸国が参加する方針である一方で、中国の加盟は想定していない。
戦闘機を満載した米原子力空母エイブラハム・リンカーンが21日、米海軍横須賀基地に初寄港し、その動向が注目されている。
同時に、「終末の日の飛行機(Doomsday Planes)」として知られる米空軍司令官機E-4Bの所在も稀に明かされ、バイデン氏の来日中に沖縄の米軍嘉手納基地に配備されている。
E-4Bの全称は「国家空中作戦センター(NAOC)」で、ボーイング747-200型旅客機を改造したもので、米軍は現在4機を保有している。
「終末の日の飛行機」と呼ばれる本機の任務は、核戦争や大規模な自然災害など、国家の存亡に直結する事態が発生した際に備え、政府及び軍の指揮中枢のバックアップ環境を提供してその機能停止を回避することである。そのような事態が発生した際には、国家指揮権限を有する人物(大統領および国防長官)と指揮幕僚を乗せて空中へ退避し、米全軍への指揮を行うこととされている。
通常、E-4Bはアメリカ大統領の海外歴訪時に、訪問国またはその近辺で待機する。しかし、その飛行経路や目的地が公開されることは稀である。韓国軍は、北朝鮮に軽率な行動を取らないようにという警告だと分析している。
(翻訳・藍彧)
「終末の日の飛行機」の中の様子: