中国の習近平総書記は昨年年末、脳動脈瘤で入院し、「治療にメスを入れず、伝統医学の漢方治療を望んだ」ことが、英紙「ザ・サン」15日の報道で分かった。
英紙「ザ・サン」の報道によると、習氏が「脳動脈瘤」に苦しんでおり、2021年末に入院なければならなかったという。彼は手術ではなく、血管を柔らかくして動脈瘤を縮小させる漢方薬による治療を希望しているという。
習氏の健康状態の問題については以前から憶測があり、2019年3月に習近平がイタリアを訪問した際、明らかに足を引きずる異常な歩行が確認され、その後のフランス訪問でも、座ろうとして助けを求める姿が見られた。
昨年10月、習氏は深セン市特別行政区設立40周年記念会議で演説中、話すスピードが遅くて、咳も絶えず、水を頻繁に飲んだ。同年12月には習氏が頭蓋内動脈瘤の手術を受けたという噂が流れ、彼の健康状態が疑問視されている。
中国共産党(以下、中共)幹部の健康状態は往々にして、国家の最高機密であり、この情報の大量流出は、中共内部の誰かが故意に漏らした可能性が高いと分析する人がいる。
分析によると、中共は7月末から8月初めにかけて、北戴河会議が行われる予定で、ブラックボックスの操作により、第20回党大会の前に最高権力の配分や再編を完了させるのではないかという。さまざまの兆候により、中共の内紛は依然として激しく、腹背に敵を受けている習氏が今秋に無事再任を果たすかどうか、注目されている。
これに先立ち、習氏はソフト・クーデターに苦しむ可能性があると噂された。国立台湾大学政治学名誉教授の明居正氏は、ラジオ・フリー・アジア(RFA)12日の番組で、上海人が反習の意図を持っていないが、反習勢力があらゆる隙間を乗じて行動し、様々な災難で残した結果や責任取りなどを、上層部の政治闘争のソースとして利用される可能性があり、習氏が今秋、再任できるかどうかはまだ不確実だと分析した。
明氏は、中共の現状を、すべての派閥が「階級闘争の神経を引き締める」と中共の言葉を引用して述べた。李強・上海市党委員会書記が「コロナゼロ」政策を実行した際、地方の官僚と衝突し、今はその対立がますます大きくなっており、習氏の立場から見れば、これは自分に対する抵抗であると考えるだろう。この抵抗は習氏の第20回党大会での不安定につながるため、習氏は統制を強化しげなければならない。その結果、対立をますますエスカレートさせることになる。
中共上層部の熾烈な争いが、中共の崩壊や内部から政権の解体につながるかどうかは注目されている。
(翻訳・徳永木里子)