高齢者を蹴って殴っている上海市にある病院の女性看護師(ツイッター動画のスクリーンショット)

 最近、上海市の黄浦区外灘にある病院の女性看護師が、高齢の老人を蹴って殴ったという動画がネットに流れた。あるネットユーザーは、この老人が87歳の祖父であることを確認した。5月2日に亡くなっていたという。

 ネット上の動画には、雑然とした部屋の床に座り込んだ患者服の老人が、青い制服を着た女性看護師に罵倒され、蹴られ、床に座り込み、動作が不便な老人はやり返す力もなく、叫んでいる様子が映っている。しばらくすると、女は棒を手に取り、その棒で老人の手を強く打った。

 ウェイボー(微博)のあるネットユーザーは4日、「87歳の祖父が体調不良で何度も緊急入院していた。その後、黄浦区外灘のコミュニティ病院に転院した。新型コロナウイルスの感染拡大のため、入院した日を除いて、それ以降面会ができなくなっていた。3月18日に私たちも隔離された後、おじいさんの状況は、看護師が提供した動画で確認していた。5月2日におじいさんが亡くなった。私たち家族はまさか、亡くなる前に看護師に足に蹴られ、殴られるとは思ってもいなかった。おじいさんがなくなった時、全身が包まれていた状態だったので、私たちは最後の姿を見ることもできなかった。葬儀のスタッフも私たちを近寄らせてくれず、遠くから眺めるしかなかった。この事件は現在、公式の調査を待っているところだ」という確認記事を投稿した。

 多くのネットユーザーは、激怒したコメントを寄せた。
「畜生に及ばないものは、全員逮捕!重刑だ!この件を必ず最後まで追跡して、必ず結果を出さなければ!」「若い頃は文化大革命、大躍進を経験し、年取ってからまたこのように扱われるなんて!」「中国には普遍的に信仰がない。看護師はこのよう悪行をして、因果応報(いんがおうほう)を恐れないのか?恐怖心も信仰心もない人は、本当に恐ろしい」

(翻訳・藍彧)