米国疾病予防管理センター(Daniel Mayer, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons)

 しゃっくりをするのは気持ちよくないですね。特に公共の場でしてしまうと恥ずかしくなります。では、なぜ人はしゃっくりしなければならないのでしょうか?

 通常、横隔膜や横隔膜をつなぐ神経が刺激されると、声帯付近の筋肉が収縮し、気道が狭くなり、空気の排出が早くなり、しゃっくりが起こります。例えば、急に食べ過ぎることや、食生活の乱れ、または消化器系に空気が多すぎると、横隔膜神経を刺激し、しゃっくりという反射反応を引き起こします。さらに、不安な気持ちもしゃっくりを引き起こす可能性があります。その原因は、精神的ストレスが高い状態にあると、体の酸素への需要が高まり、魚のように口から大量の空気を機械的に吸い込み、しゃっくりを引き起こします。

 では、しゃっくりを止めるにはどのような方法があるのでしょうか?ここで、米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention)と英国国民保健サービス(British National Health Service)などの保健機関が推奨する、しゃっくりを止めるいくつかの方法を紹介します。

 1、何回か息を止める

 息を吸ってから約10秒間息を止めて、その後ゆっくりと息を吐きます。3〜4回繰り返してから20分をおいて、もう一度繰り返します。

 2、膝を胸に向けて曲げる

 ベッドまたはクッションに座り、膝を胸に向けて曲げ、腕で2分間抱え込みます。体は少し前に傾けて、膝で胸を軽く押し付けるのも効果的です。

 3、ゆっくりと継続的に水を飲む

 氷水をゆっくりと少しずつ飲むか、息を止めながらゆっくりとぬるま湯を飲みます。

 4、横隔膜を軽く押す

 肋骨の下端にある横隔膜を軽く押すと、持続的なしゃっくりを軽減することができます。

 5、飲み込むときに鼻をつまむ

 水を飲んだり、つばを飲み込んだりするときは、鼻を押さえて息を止めてみましょう。
さらに、蜂蜜を溶かした水を飲んだり、ピーナッツバターを食べたりするなどの民間療法は、噛んだり、飲み込んだり、味覚を刺激したりすることで、神経をかく乱することができ、しゃっくりを抑えることができます。

 米誌『Health Magazine Online』のウェブサイトで共有された記事によると、横隔膜をつなぐ神経は聴覚系にも分岐しています。そのため、指で耳を約20秒間やさしく塞ぐ(ただし、耳道に力を入れすぎたり、深く指を入れすぎて損傷しないようにしてください)、または耳たぶの後方、頭蓋骨の下にある柔らかいところを軽く揉んだり押したりすると、聴覚系を刺激して、しゃっくりを止めるのに役立ちます。

(翻訳・宴楽)