オーストラリアのピーター・ダットン国防相は24日、中国共産党(以下、中共)が国際取引を確保するために賄賂を使っていると公に非難した。豪メディア「スカイ・ニュース」とのインタビューで分かった。
オーストラリアでは今年5月21日に議会選挙が行われるが、ダットン氏が所属する保守党政権は中共とソロモンの契約をめぐり国民の疑問にさらされている。これに対し、ダーデン氏はインタビューで、中共が国際ルールを守らないため、オーストラリアは中共と同様なやり方で対抗できない、オーストラリアには守らなければならない価値観と法治があると述べた。
しかし、中共とソロモンの契約も賄賂で得たものかどうか、ダットン氏は明らかにしなかった。「中国は信じられないほどアグレッシブだ。外国への侵略的な干渉、結果を得るために賄賂を渡し他国に打ち勝とうとする意志など、これが現代中国の現実だ」「アフリカを見れば、賄賂や汚職が頻発していることがわかる。われわれはそのような戦略とは競争できない」と述べた。
ダットン氏の態度と一致して、スコット・モリソン豪首相も22日、オーストラリアは中共の太平洋における行動も、太平洋諸島の指導者に多大な圧力をかけていることもよく知っていると述べた。モリソン氏は同日、記者から「中共は賄賂を通じてソロモン政権と安全保障協定を結ぶだろうか」と質問され、「中共は、西側の民主主義国家のような透明な規則に基づいて行動しない」と答えた。
中共は3月、オーストラリアの沖合から2000キロ以内にあるソロモン諸島と安全保障協力協定を結び、中共の艦船がソロモン諸島を訪問し、停泊または滞在し、補給などを行うことができるようにした。この協定は、ソロモン諸島の伝統的な同盟国であるオーストラリア、米国、ニュージーランドに衝撃を与えた。これらの国々は相次いで、ソロモン諸島に代表団を派遣し、マナセ・ソガバレ首相にその協定について説明するよう求めた。
ソガバレ氏は、国内に中共軍隊を常駐させたり、軍事基地を建設したり、軍事能力を投じたりすることを許可しないことを繰り返し強調したが、米国は、軍事関係の行動を起こせば、必ずそれなりに対応すると明確に警告した。
(翻訳・徳永木里子)