中国共産党の孫春蘭副総理と上海市衛生健康委員会の関係者はこのほど、感染は減少傾向にあり、ゼロという目標はすぐそこにあると述べた。しかし、19日夜から20日未明にかけて、上海市全体の道路が突然、鉄条網で封鎖され、同時に歩道も封鎖された。
上海市衛生健康委員会の呉幹渝氏は20日、感染状況を説明するための記者会見で、ここ数日、感染は減少傾向にあり、1日あたりの新規感染者100例以上の町や街区が3日連続で減少し、コミュニティでの感染拡大が効果的に抑制されていると明らかにした。
しかし、19日夜から20日未明にかけて、浦東新区や浦西区などのほとんどの道路が突然鉄条網で封鎖された。
ラジオ・フリー・アジア21日の報道によると、上海市閔行区の住民、馮恩浩さんは、「孫春蘭副総理と上海市当局がすでに防疫の効果があったと主張したにもかかわらず、上海の多くの地域が突然閉鎖された。これは、非常に奇妙な動きだ。これでは、市民の封鎖解除への望みが再び叶わなくなる」と述べた。
馮さんは、「今はパトカーでさえも出られなくて、武装警察も動けない。これは不思議だ。防疫しているようには思えない。鉄条網の支柱は道路のところまで打たれた。それにこれは、市全体が統一した行動で、一夜にして完成している。普陀区、閔行区、嘉定区の道路はすべて閉鎖された。『党・政府機関』の道だけが閉鎖されていない」と述べた
百度(バイドゥ)の地図現場からのフィードバックによると、長寧区、黄埔区、徐匯区の大部分の地区を除いて、他の10以上の区も閉鎖されている。浦東新区周浦町のある市民は、3月28日に敷設された鉄条網フェンスが、真新しい鉄条網に取って代わられたと話した。
これに対し、中国共産党の公式はまだ何も説明していない。 上海市民の中には、この動きは異様であり、防疫とは違うという声もあった。
(翻訳・藍彧)