中国の陝西工商職業学院に通う19歳の学生、張某萌さん(某は伏せ字、男)が2日、体育の授業中にグラウンドで急死した。家族は、学校で隔離されている間、食事が十分にとれないことが多く、学校封鎖中に何日も食事をとらずに激しい運動をしたことが原因ではないかと疑っている。
中国メディア「正観新聞」17日の報道によると、冬休みを終え、陝西工商職業学院の張某萌さんは3月26日に河北省邯鄲(かんたん)市から陝西省西安市の学校に戻り、学校の手配により3月26日から4月2日まで隔離されていたという。
張さんの家族によると、4月2日午前10時ごろ、隔離が終了し、張さんは隔離棟を出た。午後2時ごろ、学校の体育の授業中にグラウンドで倒れた。「警察署の防犯カメラから、子供が倒れた15分後に学校の医師が救助に駆けつけ、25分後に救急車が到着し、その時点ですでにバイタルサインがなかったことが分かった」
家族によると、学校での隔離期間中、学校側は荒っぽい管理を行ない、食事は同宿舎が交代で食事を送っていたという。「当日(26日)、学校に着いた後子供は、食べものがないと報告したが、学校側は、食事する時間が過ぎたという理由で食事を提供しなかった。その後、断続的に食事が提供されたが、4月1日から4月2日にかけて生命が尽きるまで、食事が提供された記録はない」
家族は、「子供はそれまで病気をしていなかった。食事がとれず栄養失調になり、激しい運動と相まって急死したのではないか」とし、「2日前、学校と交渉したが、学校側は葬儀費用や医療費など人道的な補償を負担するのみだった」と語った。
同報道によると、公益弁護士の趙良善氏は、「学校側が張さんの隔離中の食事を保障しなかったり、救急義務が間に合わなかったりした場合、学校のこれらの行為と張さんの死亡との間に一定の因果関係があれば、張さんの死亡について学校に落ち度があり、過失補償責任の一部を負担する必要がある。逆に、学校が張さんの食事を保障し、タイムリーな救急義務を果たした場合、学校側に過失はなく、賠償責任を負う必要はない」と述べた。
(翻訳・藍彧)