(防衛省・自衛隊のホームページより)

 防衛省は19日、北大西洋条約機構(NATO)サイバー防衛協力センター(CCDCOE)が主催する19日から22日までのサイバー防衛演習「ロックド・シールズ2022」に参加すると発表した。同演習は日本のサイバー攻撃への対応力を向上できるという。

 サイバー防衛演習「ロックド・シールズ2022」は、エストニアに拠点を置くNATO機関が主催し、オンラインで実施されるものである。演習では、約30カ国が2つのチームに分かれ、一方はサイバー攻撃、もう一方は防御の実践を担当する。

 防衛省の声明によると、英国と合同チームを編成し、演習に参加するという。

 日本と韓国は7日、同盟国として初めてNATOの会合に参加した。林芳正外相は会合で、ロシアによるウクライナ侵攻以来、中国政府がこれまでロシアの侵略を非難していないことを憂慮していると述べた。また、東欧の危機は正しい国際秩序の確立の重要性を示していると強調し、日本が「自由で開かれたインド太平洋戦略(FOIP)」を実現するためにNATOとの協力関係を強化することを望んでいる。

 この発言を受けて、中国共産党機関紙「環球時報」の元編集長である胡錫進氏は、日本と韓国は自己満足に陥っていると主張した。また、NATOがアジア太平洋に進出し、日本がいわゆる米国による反中国の前衛になるだろうと挑発した。

 東シナ海や台湾海峡で中国政府の動きが急速に進んでいることに対し、自衛隊の攻防力を強化させる必要性があると、日本政府はこのほど警告した。

 自衛隊と米国の「エイブラハム・リンカーン」空母打撃群は参加し、日本海及び東シナ海において、数日にわたる共同訓練を17日に終了した。今回の訓練は中国と北朝鮮からの潜在的脅威に対応することを目的としている。

(翻訳・徳永木里子)