上海ではこのほど、複数のコミュニティーの住民が封鎖を突破して街に出て抗議活動を行った。ネット上では、地元政府が抑圧するために大量の武装警察を出動させたと流れている。一部の市民がひざまずいて懇願したにもかかわらず、警察側が依然として暴力的に市民を身柄拘束した。
海外のソーシャルメディアには14日、上海浦東新区の複数のコミュニティーの住民が封鎖を突破し、同日午後1時ごろに浦東新区張江鎮香楠路に集まって抗議していたとの投稿が殺到した。動画には、中国共産党の歌を流し、「共産党を打倒せよ」などのスローガンを叫ぶ人々の姿が映っている。
https://twitter.com/i/status/1514629358475890693
上海の当局は、防護服を着た武装警察が大量に出動し、封鎖ラインを引き、市民を強制的に退去させた。動画では、大勢の武装警察官が現場の市民の要求を無視し、盾を持って一歩ずつ近づいてきている様子が映っている。期間中、一部の市民と武装警察が押し合いし衝突を起こし、警察は多くの人を身柄拘束し、多くの人が「警察が人を殴っている!」と叫んだ。
https://twitter.com/i/status/1514568215699021833
ネットユーザーによると、上海の浦東新区にある張江納仕国際コミュニティーのアパートが、隔離用の仮設医院の建設地として政府に強制的に徴用されたため、大規模な抗議と衝突を引き起こしたのだという。投稿された動画には、「警察がこのように市民を殴っている。1800人の感染者を私たちのところに詰め込むために、住民やお年寄り、女性を殴る。ひざまずいて許しを求めてもだめで、警察が市民を捕まえる度に殴っている」と泣きながら語っている女性の姿が映っている。
https://twitter.com/i/status/1514545193168834561
上海政府は先日、中国共産党中央政府が数万人の防疫スタッフを上海に派遣し、防疫を「支援」していることを明らかにした。いわゆる防疫スタッフには武装警察や軍人が含まれている。抗議する市民を追い払った多くの警察官の言動から、市外からきたことがわかると、ネットユーザーはツイートした。
同件に関して中国共産党の公式はまだ回答がないが、中国のプラットフォームで流れている関連する動画や写真が迅速に削除されたという。
(翻訳・徳永木里子)