地理の先生が、世界の河川を記した地図を黒板に掲げて、「皆さん!この地図を見てください。この中の川はどんな状態で進んでいますか?」と生徒たちに問いかけました。
生徒たちは「どれも直線ではなく、曲線を描いています」と答えました。
すぐに先生は「どうしてだと思いますか?どうして川はまっすぐ進まずカーブするのでしょうか?」と続けて尋ねました。
するとある生徒は「曲がることによって、川の流れが長くなり、そのため川の流れが大きくなり、夏の洪水が来ても、川が水で溢れることはありません」と答え、別の生徒は「川の流れが細長くなると、単位区間あたりの流量が相対的に減少し、川が河床に与える影響が少なくなり、河床を保護する役割を果たします」と答えるなど、生徒たちは個々に様々な理由を答え始めました。
生徒たちの考えを聞いた先生は、「皆さんの答えは全て正しいと思いますが、川がまっすぐに流れず湾曲する最も根本的な理由は、自然界では曲がりながら進むことが普通で、まっすぐ進むことはむしろ異常なことだからです。なぜなら、川は前進する過程で様々な障害物に遭遇し、中には乗り越えられないものもあるから、曲がることによって障害物を回避し、やがて遠くの海に到達できるというのが私の見解です」と説明しました。
そう言うと先生は、突然話題を変え、「実は人生も同じで、皆さんが困難や挫折に遭遇した時、曲がりくねった人生を当然の事だと思うべきで、悲観や失望、憧れやため息、停滞などせず、迂回する事を前進するための一つの形と捉えればいいのです。そうすれば、曲がりくねった川が遠い大海に辿り着くように、皆さんの長い人生もより豊かな海に辿り着くはずです」と言いました。
曲がりくねった道を当然の事と捉え、平常心で前進する途中に出遭う困難や挫折に対処する。これは地理の授業から得られた人生訓です。
(翻訳・玉竹)