(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国広東省深セン市政府は20日、21日から企業が通常の業務・生産を再開すると公式に発表したにもかかわらず、ネット上では深セン市民がロックダウンに抗議するデモが発生したというニュースが相次いでいた。

 深セン市福田区のある閉鎖された団地で21日、女性が飛び降りた惨劇が発生した。

 深セン市南山区では、住民による抗議デモが発生したとのニュースもあった。動画には大勢の制服を着た警察官が群衆と対峙している様子が映っている。民衆は「感染者がいないのに、なぜ封鎖するのか」「飯が食べたい。仕事に行きたい。食べ物がない、お腹がすいて死にそうだ」「役人はまったく能力なんかない。能力がないなら阻止するな」と叫んでいた。

 深セン市のある住民が23日夜、海外メディアに対し、事件が起きたのは21日の夜だったと述べた。あるツイッターユーザーによると、深セン市南山区の団地は23日間も閉鎖され、すでに餓死者が出ていると報じられているという。

 別の動画では、制服を着た男性が「ここはもうすぐ解除するから、帰りなさい」と抗議をする人々を宥めている様子が映っている。

 深セン政府は20日、21日から全市が封鎖を解除し、企業が通常の業務・生産を再開すると発表したが、福田区の香港に近い地域は解除されていない。

(翻訳・藍彧)