現場での財布や身分証明書、運転免許証などの乗客の所持品と飛行機の翼(ネットより)

 中国東方航空のボーイング737機が墜落した中国南部の広西チワン族自治区梧州市の山中では、当局による捜索が現在も続いている。

 中国CCTV網の報道によると、生存者はまだ見つかっていないが、現場で財布や身分証明書、運転免許証などの乗客の所持品や犠牲者の遺体を発見した。事故機のブラックボックスは未だに見つかっていないという。

 梧州市の消防救助隊の欧霊氏は、「我々は飛行機の残骸の捜索に協力している。生存者は見つかっていない。しかし、飛行機の翼の大きな破片、(犠牲者の)遺体を見た」と述べた。

 墜落現場は木々が生い茂る山間部にあるため、大型機械が使えず、人力でしか捜索できない。泥の中から端が焼けたような紙が見つかり、そこには平和と祝福の言葉が書かれているという。また、破損した財布や書類などの遺品が見つかった。捜索救助隊は、捜査に支障をきたさないよう、散乱した破片を拾わないよう地元村民に呼びかけている。

 中興華会計士事務所は22日、同所広東支所の従業員と補助人員が外勤のため、東航MU 5735便に搭乗して死亡したと発表した。

 鼎龍文化株式会社は22日昼、同社の方芳最高財務責任者(CFO)が21日13:15にMU 5735便に搭乗したと発表した。

 中国東方航空は「搭乗者の中に外国人はいない」と公式発表した。

 中国東方航空はこの墜落事故について、「墜落原因について現在、調査中。弊社は、関連の調査に積極的に協力していく」とし、「この事故に見舞われた乗客、乗務員に深い哀悼の意を表する」と公式立場を明かした。

(翻訳・徳永木里子)