中華民国(台湾)国防部(MND)はこのほど、「雄昇」という地対地巡航ミサイルを初めて公開した。推定射程は1000〜1200キロで、中国の重要施設に到達ができ、中国の戦略目標を深く攻撃する性能を持っている。
TVBSニュースは国防部の報道を引用し、「雄昇」と「雄二」の地対地巡航ミサイルは同じ生産ラインを共用し、両者の合計年間生産能力は現在81枚であると報じた。しかし、国家中山科学研究院の新工場が、今年6月に完成し、稼働した後、今後の年間生産能力は合計131枚に拡大することができる。「雄昇」ミサイルがどれだけ量産されるかについては、国防部が報告書で明らかにしていない。
台湾の国家中山科学研究院の「雄風三型」対艦ミサイル(略称:「雄三」)プロジェクトの元チーフエンジニア、張誠氏は「中国評論通訊社」とのインタビューで、台湾の「雄昇」ミサイル開発は過去に秘密にされていたが、米国が台湾にこのような武器を持たせたいため、今は表舞台に出せるようになったと明らかにした。
張誠氏は、中国共産党を第一列島線に封鎖することは米国にとって非常に重要であり、そのため、米国は琉球、韓国、台湾などで中距離ミサイルを強化する必要があるが、武器売却で中距離ミサイルを台湾に売ることはできず、台湾が独自に開発できるようになった今、米国はもちろんその成果を喜んでいると述べた。
(翻訳・藍彧)