フランスのリゾート地ビアリッツにある高級別荘(YouTube動画のスクリーンショット)

 プーチン大統領の次女カテリーナ・ティホノヴァ氏が所有していたフランスの別荘が、ウクライナ難民に提供すると主張する2人の過激派に占拠された。英紙ガーディアンの報道で分かった。

 英紙ガーディアンは、フランスのリゾート地ビアリッツにある高級別荘に、最近2人の過激派が侵入したと報じた。この別荘は8つのベッドルームと3つのバスルームを備えているとのこと。侵入者はSNSで、すでに鍵を交換した。戦争から逃げてきたウクライナ人に提供すると発表し、バルコニーにウクライナの国旗を掲げた。

 この別荘は、ロシアの億万長者、プーチン氏の次女ティホノヴァの元夫であるキリル・シャマロフ氏が所有しているという。侵入者は、シャマロフ氏のパスポートと電気料金の請求書を見つけたという。

 侵入者の一人、ピエール・ハフナー氏は、この敷地を「ウクライナの別荘」と改名し、人権活動家や弁護士に頼んで、ビアリッツ市役所と警察署に、この敷地をウクライナ難民の収容に使うよう要請すると述べた。しかし、その後、フランス警察はドアを壊し、2人を逮捕・拘束した。

 米国在住の中国人学者である曹長青氏は、ツイートでこのやり方に強く疑問を呈した。「パリにあるプーチンの娘の家にフランスの活動家が押し入り、鍵を壊して、そこにウクライナの難民を収容していると言ったのだ。 映画『ドクトル・ジバゴ』でソビエトが医師の家を占拠するシーンを彷彿とさせるが、いずれも正義の名の下に、法的手続きもなく、人々の家を占拠し、私有財産を奪うというものである。 プーチン氏がウクライナへの攻撃を命じたからといって、彼の娘が有罪になるわけではない。レーニン・スターリン・毛沢東は、私有財産の占有に熱中していた。今日、左翼が同じことをやっている」

(翻訳・藍彧)