中国は世界最大の食糧輸入国だ。習近平が両会で、「中国人のお茶碗は中国の食糧で満たされるべきだ」と繰り返し強調した。食糧安全保障が国家の優先課題とされたため、中国の食糧安全保障の問題は常に注目されている。
ブルームバーグ23日の報道では、中国の食糧供給を脅かす2つの重要な要因が挙げられている。
まず気候災害が中国の食糧生産を困難にした。中国の唐仁健農業相は5日の全国人民代表大会でのインタビューで、昨年秋の水害で3000万ムー近くの農作物に被害が出たこと、昨年夏の大雨で農作物の耕作範囲をさらに破壊し、洪水で1800万ムー以上の農地の播種が遅らせられたこと、冬に入る前の調査では今年の中国の1級と2級の作物の収穫量は例年より2割以上減少したことが判明したことを認めた。
中国の食糧に影響を与えるもう一つの重要な要因は、ロシア・ウクライナ戦争である。中国国務院の2019年の報告書によると、中国の耕作可能な農地は減少が続き、耕地面積が過去10年間で約8%減少しているため、当局は外国の農業企業や農場を買収したが、これらの農場の多くは、現在世界で最も危険な地域とされるウクライナにあることが指摘されている。
また、ブルームバーグは、中国の農業が上記2つの課題に直面しているだけでなく、中国農業部の研究者は、予測できない極端な天候は生産量を下げるだけでなく、農家の自信を喪失させ、農業労働力不足の問題は今後ますます深刻になるだろうと述べた。
(翻訳・藍彧)