中国の行動確認アプリ「行程コード(通信行程卡)」が14日朝、突然故障した。
ネットユーザーは、全国の行程コードが故障したため、地下鉄、コミュニティ、会社、ショッピングモールでなど、いずれもスキャンができなくなり、混雑を引き起こしていると明らかにした。PCR検査も一時停止を余儀なくされた。
行程コードは、中国の新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)対策として知られており、行動確認アプリで、感染経路を特定するためのもので、感染者追跡のための「健康コード(健康码)」もある。
中国は現在、20以上の省で新型コロナウイルスの流行が深刻になっており、14日の朝の出勤ラッシュに、行程コードのアクセスが集中しすぎて過負荷になり、システムのサーバーダウンが発生したという。
中国公式メディアの報道によると、14日に新規感染者が3602人以上、21省に及んでいるという。吉林省だけで、同日に3000人以上の新規感染者が報告された。
ネットユーザーはウェイボー(微博、Weibo)に投稿し、行程コードが故障した後に遭遇した事を語った。
「今朝、スマホーが故障したと思ったので、仕方なくエラーのスクリーンショットを勤め先のグループに投稿した。まさか全国民が私と同じだと思わなかった」
「地下鉄の改札口で入れなくて、スマホーが壊れたかと思った」
(翻訳・徳永木里子)