ロシア海軍大聖堂(Ninara, CC BY 2.0 via flickr

 ロシアのウクライナ侵攻は国際的な反響を呼び、世界中の多くの国がロシアの制裁に加わっている。

 BBCによると、制裁監視リストサイト「Castellum.ai(カステラム.アイ)」の統計では、ロシアは2月22日以前にすでに2,754件の制裁を受けており、ウクライナ侵攻後さらに2,778件を追加して合計5,532件となり、イランの3,616件、シリアの2,608件を抜いて世界で最も制裁を受けた国になっているという。

 制裁する国のトップは米国で約21%を占めており、次いで英国と欧州連合(EU)の合計で18%となっている。各国は現在、ロシアに対する制裁を強化し続け、それによって戦争が停止することを期待している。

 また、ロシア国内にも反戦ブームが起こっている。6日の反戦デモは全国69都市で5千人以上が逮捕され、過去最高を記録した。モスクワだけで少なくとも2,394人、第二の都市サンクトペテルブルクで1,253人が拘束され、警察に実際に拘束された人数は発表よりも多かった可能性がある。極東最大の都市ウラジオストクでも反戦デモが行われた。

 プーチン氏の意向に従うカザフスタンの第一の都市アルマトイでも反戦デモが起こった。デモ参加者は「デモがロシア国民に対してではなく、プーチン氏に対して」「今日ウクライナで起きたことは、後にカザフスタンで起きるかもしれない」と強調した。

 現在、ロシア当局は外国メディアに対する弾圧を拡大し、より多くの報道機関を遮断し続けている。

(翻訳・徳永木里子)