プーチン氏は2月4日、冬季五輪中に北京で、習近平氏とロシアの中国向け石油、ガス、小麦などの輸出に関する売買契約など15の協力文書に調印した。ロシア側は、習近平氏が二国間貿易で2500億米ドルという新たな目標を提案したことを明らかにした。
米サウスカロライナ大学のエイケンビジネススクールの謝田教授は1日、国際社会は対ロシア制裁に大きな抜け穴があり、それは、中国共産党(以下、中共)によるロシアへの輸血を見逃していたことだと指摘した。
謝氏は次のように述べた。「各国がロシアに銀行などの分野で経済制裁を課しても、中共は最近締結した15の協定を通じて、ロシアのガスと石油を安定して購入ができ、中共がヨーロッパや米国で稼いだ外貨の一部をプーチン氏に提供している。あなた(国際社会)はこちで制裁しているが、中共はもう一方で対抗制裁をしているのだから、何の効果もないだろう」
「中共とプーチン氏の間で結ばれた協定の最後の数項目は、ロシアのガスと石油の購入量を増やし、さらには交換することができ、両国の衛星測位システムを共同で使用することを約束している。これらはすべて戦争のための準備である。戦争が始まれば、中共が石油やガスを購入して、プーチン氏に輸血するために外貨を提供する」
元北京の弁護士で現在はカナダ在住の頼建平氏(中国政法大学)も1日、「ロシアの経済成長はここ4~5年でほぼゼロ、または後退している。プーチン氏は北京の支援なしにこの戦争を戦う余裕はない。中共はロシアの侵略をバックアップし、最大の経済支援を提供している。ロシアだけを制裁し、中共を制裁しないことは、国際社会が戦争の背後にある本当の黒い手を見抜けていないことになるのだ。この戦争を扇動、助長した黒い手、犯人を明らかにしないのは、それは重要なことを避けていることになる。このような制裁は、かえって中共の傲慢さと台湾に対する将来の野心を煽ることになる」
(翻訳・藍彧)