2010年、記者会見でのブラックバーン氏(US Congress, Public domain, via Wikimedia Commons)

 ロシアによるウクライナへの侵攻は国際情勢に大きな変化をもたらしている。米国のマーシャ・ブラックバーン上院議員(共和党、テネシー州)は、新たな「悪の枢軸」が形成され、世界の平和に脅威を与えていると考えた。

 ジョー・バイデン米大統領は1日夜、米国連邦議会議事堂で初の一般教書演説を行った。米政治専門紙「ザ・ヒル」によると、今回の一般教書演説でバイデン氏は、穏健中道派としての自らの政治主張をいくつか述べただけで、論点の具体的な提案には至っていないとのこと。

 バイデン氏の一般教書演説を受け、マーシャ・ブラックバーン氏は、新たな「悪の枢軸」はロシアだけではない、真の脅威に備えなければならないと警告した。

 「バイデン氏はロシア、中国、イラン、北朝鮮に関心を持つべきだ。私は彼らを新しい悪の枢軸と呼んでいる。周知のように、ロシア、中国、イランは、アフガニスタンでの出来事を見てさらに大胆になった」とブラックバーン氏はニュースマックス(Newsmax)に語った。

 ロシアがウクライナに侵攻する前に、米国はロシアからの石油購入を止めるべきだったが、バイデン氏はそれをしなかったと、ブラックバーン氏は述べた。また、バイデン氏がロシアから大量の石油を買うことで、米国のエネルギー自給を終わらせるとも言及した。 「それは、プーチン氏がウクライナと戦争するために使っているお金だ」

 トランプ前米大統領は1日、政治活動委員会(PAC)「セーブ・アメリカ」の声明の中で、「ウクライナでの戦争は決して起こってはならなかったが、バイデン氏・北大西洋条約機構(NATO)・西側諸国が失敗したために、戦争が起きた。これは人類にとって恐ろしいことだ。実力と強硬を示す代わりに、地球温暖化の詐欺を世界の安全保障の一番目の脅威と呼び、米国のエネルギーの独立性を殺し、そしてヨーロッパ、米国、その他の国々がロシアからの石油輸入に依存している」と書いた。

 バイデン氏のエネルギー政策が、プーチン氏にウクライナ侵攻のきっかけを与えたと、トランプ氏は考えている。

(翻訳・徳永木里子)